体験談:ギャルに会った話1

夕方「今夜遊ばない?」という急な誘いがきた。相手は以前ペアーズでマッチングして連絡先を交換したものの返事がなくそのままだった人だった。相手のプロフィールを確認してみるとビール片手にうぇーいという感じのパーティーピーポー。自己紹介文もうぇーいという感じ。

あ、これ完全にギャルだ

一生懸命記憶をたどるが、このプロフィールを見た記憶がない。おそらく私とマッチングした後に内容を変更したのだろう。

普段なら絶対乗らない誘いであったがこの時の私は大きな仕事が終わって抑圧された日々から解放されたばかりだった。ハメを外して遊び倒したい気分に満ち満ちていたのだ。

ギャルに会いに行く

その日の天気予報は夜から大荒れだった。夕方の段階で黒い雲に覆われ今にも降り出しそうな気配。
ギャルの指定してきた待ち合わせ場所は彼女の自宅近くの神社。車で一時間程度の距離だった。

まぁ車だし、カラオケでも行って遊ぶんだろうし問題ないか

この時、何故か私はカラオケに行く気満々であった。ギャルとそんな話は一切していないのに。

車を走らせると程なくしてポツリポツリと雨が落ちてきた。何を歌おうか?などと考えながら30分ほど走っていると急激な豪雨に見舞われた。滝のような豪雨でワイパーをフルに動かしても運転が怖くなるほどで前を行く何台かの車が路肩に止まりだした。私も危険と判断し路肩によせ車を止めた。これはさすがにヤバいと思いギャルにLINEを送った。

今、半分くらいまできたけど雨ヤバいね。。
やめとこうか?

するとギャルから即レス

嘘でしょ?
ウチもう外で待ってるんだけど!

マジか、、。屋根のあるところで待ってはいるが早く来いとのことだった。そんなやりとりをしている間に若干雨が弱くなり前方の車達も徐々に動き始めた。なので私も車を走らせ始めることにした。しかしこのアクシデントでハイになっていた私も少し冷静になりつつあった。

なんかおかしいんじゃないか?

22時という遅い時間に神社で待ち合わせ。知り合いならまだしも会ったことのない人と。
あれ?これ行って大丈夫なのかな?急激に不安がおそってきた。しかし相手はこの雨の中で待っているというし。とりあえず警戒を怠らず現地まで行って判断しよう。

先程の豪雨ほどではないにせよ外はまだ本降りの雨。目的地に近づくにつれ民家の明かりは少なくなっていった。周囲の車もだんだんと疎らになり街頭の明かりの間隔も遠く感じた。

目的地付近、ナビは暗い山道へ入るように指示するのだった。

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