2人とマッチング
初めて実際に直接会ってから数日後、2人の女性とマッチングし会う約束と取り付けることができた。今回は比較的近場の方達で両者ともプロフィール写真は顔を確認できなかった。不安はあるものの場数を踏むことが大事。なにより何か前に進んでいる感じがして少し心が前向きになる気がした。
33歳事務員
先に会うことになったのは33歳の事務員。メールのやりとりも必要最低限だったので前情報はなく。彼女のプロフィールはかなりあっさりしていたので会うまで全く想像がつかない相手だった。彼女とは近隣のカフェで昼間に会うことになっていた。目的のカフェに着くと奥の席に事前に聞いた特徴の女性が座っている。
正直このファーストコンタクトが苦手である。店員に声をかけるのも苦手なコミュ障の私にとって、知らない女性ましてやハンドルネームだったりするもんだから余計に声をかけづらい。「お粥さんですか？」とか言って間違っていたら恥ずかしすぎるし。時々思い出しては布団の上で転げ回りたくなるほどにはダメージを受けるだろう。
だが安心して欲しい。大抵は入店すれば相手と目が合い、そのまま近づけば大体は雰囲気で間違いないとわかる。こればかりは経験しないと上手く伝えられないのだが大体わかるのである。
普通の人
無事にファーストコンタクトを終え席に着く。第一印象は普通。容姿も体型も普通。一時間ほど会話をしてみた感想も普通。とくに面白いわけでもなく、かと言って話しづらいこともなく淡々と話は続いた。
正直好みではなかったので前回の反省を踏まえリサーチすることに。彼女は良くも悪くも普通であるため女性側の一般的な意見として非常に参考になった。なんだかんだ夕方頃まで話をして解散。お礼のメールを送って彼女とは終了した。
31歳ランジェリーショップ店員
次に会ったのが31歳ランジェリーショップ店員。肌につける布を売っているだけと自分に言い聞かせても心がザワザワしてしまうのは男の性だろう。彼女の仕事終わりに最寄り駅で待ち合わせることになった。
駅というのはファーストコンタクトの場として最も難易度が高い。待ち合わせをしている人が大勢いるうえ、店と違い目が合わない。大抵はスマホをジッと見てしまっているのだ。
どうするべきか思案していると彼女からメールがきた。「もう駅にいます？」いることを伝えると電話がかかってきた。なるほど、こうすれば間違いないわけか。
骨太の人
通話をしならがら駅をうろうろしていると1人の女性と目が合った。なんとかファーストコンタクトに成功。少し派手な格好と顔をした女性で網タイツをはいていたのが印象的だった。網タイツって初めてみたかも、さすがランジェリーショップ店員。
お酒を飲みたいというので近くの居酒屋に入る。なんというか彼女はがっしりしていた。決して太っているわけではなく体格がいいというか、しっかりした骨格をお持ちの方だった。何か運動とかしていたのか聞いてみたが何もしてないという回答。なるほど天性の骨太ですか。お腹が空いていたのか炭水化物系のガッツリとしたメニューを複数注文しそのほとんどを彼女1人で平らげた。「私食べても太らない体質なんです」と彼女。確かに脂肪にはなってなさそうだが確実に骨や筋肉にはなっている。
その後しっかりと酔っ払うとドライブに行きたいと言い出した。私はその日電車で来ていたのだが車を持っていることは事前に聞かれていた。そして私は下戸なので全く飲んでいなかった。この後、私の最寄り駅に一緒に行って車を取りに戻ってドライブに行こうとせがまれる。ちょっと明日早いからとまた今度行こうと断り解散。その後も数回メールでドライブ連れてってとせがまれた。
ドライブには行かなった。
ペアーズ最後の人
そろそろペアーズの有料利用期間が終わる。3人会うことができたが別のサービスも試してみたいところ。そんな事を考えていた時にメールが届いた。以前マッチングしたが1ターンやりとりして返事がなかった人からだった。プロフィ－ルを確認してみるとギャルだった。ギャルとマッチングなんてしたっけ？
「今夜ヒマなんだけど遊ばない？」
夜は豪雨の予報。
それがペアーズで会った最後の人だった。
